初めて訪れた猫カフェで最も「美しい」と感じた猫が、
ロシアンブルーでした。
ツヤツヤとした毛並み、
光の当たり方によって見え方が変わる青色、
キリっとした顔つき、
「クールビューティー」という表現がぴったりだと思います。
初めて見た時から、「絶対に描こう!」と決めていました。
前回までは正面や横からの構図が多く、
シンプルすぎてやや面白みに欠けるのでは、という反省がありました。
そこで、タイトルの通り「見上げる猫」をモチーフにしてみました。
また、猫の表情がはっきりと見える構図になるため、
顔の立体感や見た目の可愛らしさ、瞳の輝きなど、
首から上の描写に普段より力を入れました。
全体の毛色は、実際より彩度を上げて鮮やかさを強調し、
今までと比較して「色」にこだわっています。
パっと見たときに、「美しい」「格好いい」という印象を
抱いてもらえるような作品を目指しました。
約12時間ほどかけて完成。
F6号の小作品ですが、サイズの割に時間がかかっています。
しかし今見ると反省点もチラホラ。
まず、猫と比較して影の描写が雑です。
また上から猫を見下ろしているのであれば、
脚や尻尾はあえて描きこみを少なくするなどして
顔とその他の部位で差をつけて、
もっと遠近感を出しても良かったと思います。
あとは、やっぱり地面を描いて
空間を表現すべきだったかもしれない…とも言えます。
まだまだ改善点は多いですが、
なんとなく「描写の幅を広げたい」という意思が芽生えてきた時期です。
ここから、試行錯誤を取り入れた軽い変革期に突入します。
(自分がそう思っているだけで、傍目にはほとんど変わっていないとの指摘も…。)
猫画家への歩み⑤

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