新聞で「富士市展(美術部門) 作品募集」の記事を発見し、
これへの応募を新たな目標に定めました。
絵画の部門は洋画と日本画がありましたが、
洋画には油絵、水彩画、アクリル画などが含まれており、
要するに日本画orその他という分類です。
私は学生時代には日本画を専攻していましたが、
卒業後は安価で手軽に取り組めるアクリル画に専念していたため、
洋画部門への応募を決めました。
サイズの上限は30号とのことで、
早速F30号(910×727mm)のパネルを購入。
やはり大きな作品でないとインパクトがなく、
受賞が難しいと考えたため、最大サイズでのチャレンジです。
これだけの大作を描くのは学生時代以来だったため、
大きさに圧倒されました。
今までのように1匹の猫だけでは画面を埋められないため、
2匹以上描きたいとは思っていました。
それでも普通に描くと実物大以上に拡大せざるを得ないため、
大型種を選択して「迫力のある絵にしたい」と思い描きました。
そこで選んだモデルが、
ノルウェージャンフォレストキャットのマックスくん(左)と
メインクーンのアーノルドくん(右)です。
どちらも大型種で、名前からして格好良く見た目も文句なし。
モデル、構図、背景色などもすらすらと決定し、
久々の大作に意気揚々と挑み始めました。
平日は夜19:00頃まで仕事があるため、
制作時間は限られています。
そんな中、約3か月かけて完成させました。
タイトルは「威風堂々」
それまで不完全燃焼が続いていた制作活動ですが、
目標がはっきりしたためか筆の進みは早く、
今見ても非常に良い出来の作品だと思います。
猫本体の描写はもちろん、
背景にも力を入れて空気感を意識し、
当時のベストは尽くせました。
作品の搬入から数日後、
自宅に結果通知が郵送で届きました。
緊張しながら開封すると…
「奨励賞」‼
「大賞」「優良賞」に続く第三席です。
ベストは尽くしたし、自信もあっただけに
正直悔しい気持ちもありましたが、
初の公募展で入賞できたことが素直に嬉しかったです。
また、長期間にわたり継続的に制作活動を続けたことで、
技術の向上も実感できました。
なんとなくですが、猫画のコツを掴むことができた気がしており、
挑戦はレベルアップへの近道だと確信することができました。
猫画家への歩み⑦

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