2013年前半、この頃は「猫がいる空間」を描いていましたが、
巡り巡って一度原点回帰してみたくなりました。
猫作品第一弾…つまり、久々に愛猫ナーコ様を描きたくなっていました。
第一弾「我が家の王女様Ⅰ」の魅力(存在感、空気感、立体感など)を再現したかったため、
背景色も前回に似せています。
さらに正面に近いアングルから描くことで、
表情や瞳の美しさを強調しようと考えていました。
完成したのが今回の作品、
「我が家の王女様Ⅱ」(F8号サイズ:455×388mm)です。
お気に入りのおもちゃに手を出そうとしている日常の一コマを描きました。
透き通るような美しい瞳や、
いきいきとした表情を描こうと、
首から上の描写に力を入れました。
しかし、第一弾と比べると若干見劣りすると思います。
背景をあまり描きこまなかったことで、
またしても空間が感じられない作品となってしまいました。
さらに首から下の描写がやや雑で、
フワフワした触感が表現できず、
茶色く汚れているかのようにも見えてしまっています。
満足できるのは顔だけという結果になってしまいました。
「描きたいものを描きたい」と無心で取り組んだ第一弾と比較して、
「こう描くべき」「~をしなければ」と余計な事を考えすぎたのかもしれません。
成長を実感していた時期ですが、
「まだまだだな」と自分を見つめなおす良い機会になりました。
猫画家への歩み⑩

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